文字とか絵とかもうなんでもありのたらたらブログ。 主に創作や版権感想など。予告なく過激表現が出現する危険もあります。御了承ください。
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久々にこっちも更新じゃ!
続きが中々書けないよおー;;; 飽き性でごめんなさいー。 あと、視点がコロコロ変わるのも、雪崩の性格ですよねー。 ていうか、ネコが・・・大変な事に…www ============================================================== 自転車で、全速力。武東は渡良部に教えられたとおりの場所に辿り着いた。 何の変哲もない、古いアパート。今時二階建てだ。古いというか古臭い。
山井さんから得た情報によれば、祝 盛次の部屋は一階。山井家の隣。左から数えて二番目だ。
「待ってろよ、祝……。待っててください、春日部さん……。あ、黒丸くんも。」
呟きながら、ひっそりと裏庭の方へまわる。目標は、庭に面したベランダだ。
と、
「っ……っっ!」
いきなりポケットで携帯が震えた。上げそうになった声を飲み込み、慌ててディスプレイを覗く。
「もしもし、武東です。今もう、祝のアパートですよ。」
電話の相手は、半分予想していた渡良部だった。
「悪いな。鑑識の清水のオッサンからの連絡だ。念のために言っとく。……例の指紋と、祝の指紋が一致したと。」
「本当ですか。」
「おお。だからな。」
そこで渡良部は間をおいた。瞬間、携帯越しに空気が引き締まった
自然と武東の背中が伸びる。
「遠慮せず、全力でしょっぴいて来い。」
「わかりました。……では。」
そう言って通話を切り、武東は携帯をポケットに仕舞った。顔を上げ、気持ちを新たに引き締める。
静かに、慎重に。祝の部屋の窓へと歩み寄る。
そして、警戒しながら祝の部屋を覗き、
「!!!?」
武東は我が目を疑った。
荒れた室内。
飛び散るカツブシにニボシ。
半開きのケージ。
そして――
畳の床に、血が垂れていた。その傍には、赤く汚れた飛び出しナイフ。
黒丸の姿は、――ない。祝の姿もだ。
「……これは、」
容易に想像できる最悪の結末を読み取って、武東の背筋が凍った。
殺人。いや、殺猫。誘拐殺猫事件。 PR |