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文字とか絵とかもうなんでもありのたらたらブログ。 主に創作や版権感想など。予告なく過激表現が出現する危険もあります。御了承ください。
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そういえば、昨日、一昨日か?やってたアイスショーのアナウンサーが、小◎さんでしたね!
(またのっけから訳の分からない事を……)

いや、◎島アナは、激走GT のメインアナウンサーやってらしたんですけど、激Gが終わっちゃって。
もう二度と会うことはないのかもしれない…と勝手に思っていた矢先の衝撃の再会(笑)だったもので、驚きました。

もう、スケーターそっちのけ。滑ってるのよりKOJIMAアナの解説に夢中☆

いや、解説うまかったっすよ。



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「アバヨォ、クソネコ。」
自然と持ち上がる口の端を押さえようともせず、祝は思い切り手にしたナイフを振り下ろした。
ぐさり、と重い手ごたえが右手に伝わる。
やったぞ、と祝は心の中で快哉を叫んだ。爆発するような怒りの代わりに、背徳的な快感がぞわぞわと背中を駆け上る。
こういった瞬間が、祝にとっては何よりも堪らない。だから、暴力を振るうことが、祝は止められない。
この一瞬だけは、確かに自分は何より偉いと思うことが出来る。自分は何より強いのだと、思うことが出来る。
そんな余韻に浸る祝の目の前を、ふと黒い影がよぎった。
ん?と祝はその影を何となく目で追った。
その影は、長い尻尾を振りながら、悠々とベランダのサッシの方へ歩いていく。そして影――もとい黒猫――は、サッシを前足で器用に引き開けると、そのままするりと外へ抜け出した。
つまりは、出て行った。
――ああ、そういや俺、鍵掛けんの忘れてたなあ。
そんな呑気な事を考えて猫を見送って、祝はふと我に返った。
あれ?と祝は目を瞬かせた。猫。死んでいなければ傷を負った様子もない。全くもって元気そうだ。
では、さっきの確かな手ごたえは何だ?
祝は視線を下に向けた。手入れを怠っていない祝の鋭いナイフが、思い切り自分の左腕に刺さっていた。
流れた血が、じわじわと畳に血溜まりを作る。
あれ?これ、刺さってるの、俺の腕じゃねえか。
祝の頭が、やっと状況を正しく認識すると同時に、とんでもない痛みが脳を突き抜けた。
 
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
 
「……そんで俺、とりあえず止血して、包帯巻いて、もう一度あのクソネコ探し出してぶっ殺してやろうと思って、外で探し回ってたら、オマワリが来て。」
必死で逃げたが思ったよりもお巡りの足は速く、段々と距離を詰められた。そしてナイフで刺した左腕を掴まれて激痛に怯んだ隙に思い切り地面に叩きつけられ、お縄になった。
「……祝、」
なんとも脱力感と無力感の付き纏う祝の独白が終わり、武東はバン、と机を叩いた。
「何で早く言わないんだよ!」
「言おうとしたのに言わせなかったんだろーが!」
祝の反撃。確かにそうだったかもしれない。主犯の渡良部がゲフンゲフンと咳払いしながら目をそらした。
「とっ、とにかく、殺してはいないにしろ、人の猫を誘拐したのは確かだ。でも、今回のこれで懲りたら、もうこんな事はするなよ。」
もうあの人の悲しむ顔なんて、二度と見たくないんだ。
「分かってるよ。よく、分かった。」
祝の声は、切実な響きを持っていた。
「もうしねえよ。猫が怖ええって、俺、よく分かった……。」
 
こうして武東の人生で初めての猫誘拐事件は、何だか良く分からないが無事、解決したのだった。


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解決しちゃったのであった(爆)
もうちょっと続くよ!
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