無題

起きたら14時って、ないわー。
もー。お陰で一日ボーっとしてたし。

続きから、何気に書いてみた学園もの第二段。



あの実は･･･もう一人いたんです･･･。

生徒会の二人って、完全無欠なんだって、思ってた。
現実を知るまでは。


ある日突然部活の最中に呼び出されて「今日から生徒会の一員だから」と宣言された。
訳が分らない。未だに分らない。
まあ、最近ようやく俺があの人たちの知ってはいけない何かを知ってしまったから、ってのが原因だと分かってきた。
しかしながら、何が知ってはいけない何かなんだか、全くもって分らない。

だって無茶苦茶なのだ、この人たちは。

確かにこの人たち……桐下会長と浅神副会長は容姿端麗頭脳明晰完全完璧非の打ち所のないすごい人だ。
いつもにこやか、幼馴染らしく仲が良くて、学校の活動は完璧なんてもんじゃない位しっかりやるし、万能だし、なんたってあの容姿だからファンクラブだってあるって噂だし。……カリスマ？
でも、肝心の中身、というか正確というか性質というか。

裏っ側というか。
浅神先輩は、意外と手が出る足が出るタイプだし。というか、女王様？
桐下先輩は、意外とサボリ魔のくせして苦労人だし。……そりゃ、苦労もするか……。
日常的に学校のメインデータにハッキングしてるし。
生徒会室に出前とるし。
上手いこと言って学校から予算を巻き上げては生徒会室に無駄に豪華な家具入れてるし。
どっからか人の弱みを調達するのが上手いし。
一言で言えば腹黒い。しかも相当に。

でも、絶対に憎めない。それはどこかきっぱり何か一線を守ってるから、なんだろう。

強くて強か。
どんな目標をも達成する強かさを。
どんな行為も許されてしまう強さを。
この二人は持っている。
だから、俺はこの二人を怖いと思うしすごいと思う。
そして、もう少しついていってみようか、なんて思ってしまったりもするのだ。
……怖いもの見たさ？っていうのかもしれない。

まあ、楽しいことは好きだから。


生徒会雑用係　二年　龍森　酩(たつもり　みょう)　サッカー部所属