文字とか絵とかもうなんでもありのたらたらブログ。 主に創作や版権感想など。予告なく過激表現が出現する危険もあります。御了承ください。
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今日はストレス発散とばかりに一日パソコンと戦ってました。
ホームページ作ってました。HTMLむずかし! 狂ったようにメモ帳やワードやホムペソフトやペイントやネットと五つ巴てました。 まあそんなダメ人間ですが、何か? な雪崩DEATH。 昨日、暫く留守にするかもーとか言ってたんですけど、昨日アップした分じゃ中途半端だったのに気が付いたのであぷりに来ました。 ちょっと物語に動きが出ます。? 頑張れよ、岩音。 ================================================================================== 「お忙しい中、すいませーん。」 「はーい。……あら、おまわりさん?」
玄関に出てきた女性は、制服姿の武東を見て目を丸くした。
「何か――ありました?」
「あ、いや、あのですね、猫を探していまして。実はこの辺りを縄張りにしているある御宅の猫が誘拐されまして……情報を集めているのですが、大きな黒猫、今日見ていませんか?」
そう言って写真を差し出すと、女性は写真を覗き込んで「ああ」と二、三度頷いた。
「見ましたよ。この猫ちゃん。いつもうちの塀の上を歩いていきますから。」
「本当ですか!どっちからどっちへ?」
勢い込んだ武東に尋ねられて、女性は自分の家を振り返って、考えるように首を少し傾げた。
「そうですね……通るのはうちの裏の塀で……えと、あっち向きだから、あっちからあっち、右から左ですね。」
「右から左、ですね。」
そう確認しながら女性の示した方向へ首を向ける。と、比較的現代的な住宅街向こうに、少々時代掛かった厳しい黒塀が続いているのが目に入った。
――墓地?いや、違う。……何だ?
黒塀の中には色々の木々や、建物も覗いている。
「あの、すいません、あの建物って、なんですか?」
気になったついでに尋ねると、女性はきょとんとした顔で武東を見上げた。
「あら、おまわりさん、ご存じないんですか?あれは、月下会っていう古い極道のお屋敷ですよ。」
「あ、あれが」
月下会、と聞いて、武東は以前渡良部が言っていたことを思い出した。
月下会は今の代で十二代目にもなる古い極道一家であるらしい。長くこの土地を仕切っている為、もしかしたらこの土地においては警察よりも強い権力を持っているかもしれないのだ、と渡良部は不機嫌そうに語っていた。
月下会。極道。やくざ。
対して金持ちの令嬢(の飼い猫)。誘拐。
怪しいな、と武東は心の中で呟いた。これは、もしかするともしかするかもしれない。
但し、相手は古参のやくざ。簡単には踏み込めない。まずは確実な証拠を見つけなくてはならないだろう。
「あ、とにかく重要なお話をありがとうございました。」
「いえいえ。お役に立てたようでよかったです。」
笑顔で礼を述べて、武東はその女性の家を辞した。そして次の家へと向かいながら、心のメモ帳にしっかりと記す。
月下会、要注意。 PR この記事にコメントする
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