文字とか絵とかもうなんでもありのたらたらブログ。 主に創作や版権感想など。予告なく過激表現が出現する危険もあります。御了承ください。
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上着のボタンをしっかり留めて、きつくマフラーを巻いて。
ブーツのつま先で冷たい風を切って歩く。 空気は澄んで、ピリピリと痛い。 それでも風に負けないように、まっすぐ前を向く。 冬は、これから。 とか、ちょっと思いついたけど、そもそも最近あまり寒くないし。 ちゅうか、前なんて向いてられなかったですよ正直。この夜の風は厳しすぎる。ぱ・ねえ。 ていうか訊きたい。春って、いつ頃から「春!」ってなるんでしょうかね。三月?四月はもう春真っ盛りな気がするし。 とらえどころのない季節ですね、春。好きだけど。 明後日は接待が入っています。この歳にして接待。なにそれ。接待呑み、怖いです。ガクブル ていうか資料作るのに必要な情報、早く、くれ。明後日印刷なのに、ヤバイだろ。 あーーーーーーーもおーーーーーーーーー!!ヘルスミぃぃー!!! なだれ は こんらん している ! 混乱ついでにお返事です。 ちゃこさんへ> 花粉かあー。今年も早いらしいね。大変だ ^^; うん、カラオケ… あ、え、お買い物??あー、いーねー、いま超ビンボーだけどw なんかこれから演奏会関係がわやわやしてくる時期だけど、暇な日があったら連絡 させていただきます…っ! うちねこがじりじりしてる・・・ ============================================================================ 「まあ猫だしな……まあいいや。とりあえず、報告。」 「あ、ハイ。」
誘拐現場。状況。おおよその時間。
そこにいた不審車。及びその特徴。
つらつらと手帳を読み上げる武東を、渡良部がふと遮った。
「現場に白い不審車?」
「あ、はい。形状は一般的な四人乗りの流線型のものらしいです。訊き込みしたうちの一人が若い男らしき人影を車内に見ていますね。」
「ふうん……」
机に目線を落としていた渡良部が、それを聞いて顔を上げた。
「若い男、ねえ。……そうか、で?」
「現場でニボシ見つけました。まあ、だからなんだ、ですけど。」
「猫釣るのに使ったんだな。まあ、よく集めた方だろ。おれらオマワリだし。」
落ち込む武東を慰めるように渡良部は言ったが、武東は首を横に振った。
「いいえ、これじゃあ、月下会を追い詰める証拠にはならないですよ……」
「月下?……ああ、それじゃあとりあえず、こっちの報告な。」
一瞬考える顔をしてから、渡良部はひらりと書類を掲げた。
「まず脅迫状。指紋が見つかった。」
「え、すごい!」
「……」
武東は素直に感動したのだが、渡良部は何故かものすごく微妙な表情になって、そそくさと書類を捲った。
「武東、お前山井さん、知ってるか?」
「あ、はい。知ってますよ。」
どうも交番を休憩所と勘違いしているフシのある元気な女性を思い出して、武東は頷いた。
「そ、そのオバサン。でな、あの人のアパートの隣から、今日の昼過ぎくらいから変な音……音っつーか声か。変な声が聞こえるんだと。」
「変な……声、ですか。」
「おお。」
ニヤ、と渡良部は口の端を吊り上げた。非常にワルい顔だ。
「ギャー、だかガオー、だかっつう感じで、熊じゃねえかっていうんだが……熊じゃねえだろ。」
「……あ!」
渡良部の言わんとすることに気付いて、武東はぱっと顔を上げた。
「猫!」
「そ。多分ソレだ。」
渡良部は一層悪そうに笑むと、一枚の書類を示した。 PR この記事にコメントする
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