文字とか絵とかもうなんでもありのたらたらブログ。 主に創作や版権感想など。予告なく過激表現が出現する危険もあります。御了承ください。
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あれほどまでにサイフが寒いって言ったのに!もう、この雪崩は!
舌の根が乾かぬうちに二冊追加購入ってとんだおバカだな私は!(激しくニヤニヤしながら) 楽しいな。バッカーノ楽しいな。超楽しいな。 今度は豪華客船で殺戮だよ★ ちなみに一気に2002年だよ★ ひゃっほー! でも、私は173◎年が一番好きかなあ。 ……頭おかしい人が好きなんだよなあ、こういう時って。 とりあえず、冬休みまでわくわくカウントダウンが始まりました。 わくてかわくてか。 クリスマスには、ちょっと小編を上げようと思います。 渡良部さんと岩音には、年越ししてもらうことになりそうです。 ……サーセン! コメお返事れす ちゃこ殿> まーじすか!ていうか、どこで検索すれば手に入るの!? 超気になる!めちゃ知りたい! ていうか、私はグラハムさんが妙にツボだ。 今日もうちねこ元気に更新、いっきまーす↓ ============================================================================= 「は、はい!?」 慌てて振り向くと、そこには人のよさそうな老人が立っていた。
「ど」
「どうなされましたかな?」
問うはずが逆に問われて、武東は少しだけうろたえた。
「は、あの」
あたふたと言葉を捜す武東を好々爺然と見ながら、老人は右手で見事な銀髪を撫でた。
「いやの、ちょいと散歩しておりましたら、お巡りさんが何やら探し物をされているようでしたので、声をかけさせて貰いました。何をお探しですかな?」
「あ、あのですね――」
穏やかな口調で尋ねられ、落ち着きを取り戻した武東は老人にこれまでの経緯を手短に語った。
「――というわけでですね、何か新しい手掛かりはないかと探していたのですが――」
「ほう、猫が……。」
武東の話をいちいち頷きながら聞いていた老人は、最後に大きく頷くと、持っていたステッキで、す、と道路の方を示した。
「――そこの、袋小路の出口の所にの。」
「はい?」
武東は老人のステッキの先を視線で辿る。
「今朝からずっと白い車が止まっていましてな。散歩に出ることが出来なかったのですよ。こう、袋小路を塞ぐように停めておりましてな。」
「今朝からずっと、白い車が、この袋小路の出口に、ですか?」
武東は素早く手帳を取り出した。
これはもしかすると、貴重な情報かもしれない。
「それは、もう少し詳しく言うと、何時位のことですか?」
武東が尋ねると、老人は「さて」と腕時計を見た。
「そうですな、儂が見ている限りでは、七時頃から居て、一時頃には居なくなっていたように思いますが。」
「はあ、成る程。……どんな車でしたか?例えば、大きさとか、車種とか。」
「ふうむ……何とも……四人乗りの、普通の車でしたが。」
こういう感じの、と老人は宙に形を描く。
それをなるべく正確に手帳に写し取って、武東は顔を上げた。
「何か、他に覚えていることはありませんか?」
「ううむ……そうですな……」
武東の問いに、老人は考え込んだ末に心の底から済まなそうな表情になった。
「いや、すみませんな。特に記憶にありません。申し訳ない。」
「あ、いやそんな。」
自分より遥かに目上の人物に頭を下げられて武東は慌てた。
「白い車のことを教えて頂いただけでも十分です。これからその車の話も集めてみます!本当に、ありがとうございました!」
「いえいえ、警察に協力するのは国民の努めですからな。では、お勤め頑張ってくだされ。」
ほっほ、と元通り好々爺の顔で笑い、老人は一礼すると去っていった。
「ありがとうございましたー。」
その背中を、武東は敬礼で見送る。
――いい人だなあ。
あの老人のお陰で貴重な情報と、次にやるべきことが見つかった。
今はその『白い車』の情報がもっと欲しい。
武東は周りを見回し、袋小路に面している家に目を留めた。
京花からも、渡良部からも新しい連絡はない。とにかく自分の出来ることを余さずやっておきたい。
「よーし、やるぞー。」
強張った背中をぐいと伸ばして、武東は更なる聞き込みを再開することにした。
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